「受け入れなきゃ」「許さなきゃ」
そう思えば思うほど、胸の奥がざわつくときがある。
ほんとはまだ、こっちの傷が癒えていないのに。
「もう平気なふり」をして、自分の感情を飲み込んできた。
でもね。
無理にわかろうとしなくていい。
無理に好きにならなくてもいい。
受容とは、なんでも丸ごと飲み込むことじゃない。
誰かを許すことでも、いい人でいることでもない。
受け入れる＝受け身、じゃないんだよね。
むしろ禅タロットの世界では、
「受け入れる」というのは、ものすごく能動的な行為。
受け入れるとは、「見て見ぬふりをしない」という決意。
自分の中のざわめきも、怒りも、悲しみも、
そして——
相手の未熟さや、欠けた部分までも
「それもその人の一部なんだ」と見つめる覚悟。
好きにならなくていい。
許せなくてもいい。
それでも、
「見ないふり」はもう終わりにしよう。
自分も、相手も、ちゃんとそこに存在していたんだと認めること。
それが、本当の受容のはじまり。
あなたが自分の人生に戻ってくる、
静かで力強い選択なんです。
