
きちんとする。
常識を守る。
人に迷惑をかけないように。
そうやって生きることが美徳、という時代を生きてきた。
「ちゃんとした人」であることが、自分の価値だとも。
でもその正しさは、
誰かの期待に応えるために作った“仮面”なのではなかったか。
禅タロットの【Morality】は、
「ねばならない」の世界で自分が凍り付いてしまったことを映すカード。
白か黒か、正しいか間違いか。
感情は脇に置いて、冷静に、効率的に、
“ちゃんとした判断”をしようとしてきた。
でも——
生きるって、そんなに割り切れること?
本当はもっと揺れていい。
迷ってもいい。
心が動くことに、罪悪感を抱かなくていい。
「正しさ」の奥に隠してきた
あなたの“やわらかい部分”に
もう一度、あたたかいまなざしを向けてあげよう。
道徳は、人のためにあるはずなのに、
自分を裁くための道具になってしまうことがある。
あなたを裁くための道徳っていったい何だろう?