
人は「変化に弱い存在」とよく言われます。
確かに未知のことには不安を感じ、現状維持のほうが安心だと心はささやきます。
けれども同時に、人は「変化を求める存在」でもあります。
新しいことに挑戦したい、成長したい、もっと自由に生きたい
そんな欲求が私たちを突き動かしているのではないでしょうか。
この「変化を怖れる気持ち」と「変化を求める気持ち」のせめぎ合いが、人生を進めるうえでの葛藤を生み出します。
だからこそ変化は怖くもあり、面白くもあるのです。
「もし自分が変わったら、周囲との関係はどうなるのだろう」
「新しい環境に本当に馴染めるのだろうか」
そんな不安が頭をよぎり、結局「今までのほうがまだマシ」と立ち止まってしまうのです。
本当は「こうなりたい」という理想の未来を描いているのに、なかなかそこにたどり着けない。
「いったいいつになったら楽に、楽しく生きられるのだろう」
そんな思いに囚われてしまうこともあるでしょう。
けれども、ここで忘れてはならないことがあります。
それは、人生における体験には「成功」も「失敗」もなく、すべて同じだけの価値があるということです。
私たちはつい、成功体験や幸せな出来事だけが素晴らしいと思い込みがちです。しかし、どん底の体験や、悔しさ・怒り・悲しみに打ちひしがれる体験もまた、かけがえのないものなのです。
過去に数年にわたって「これでもか」というほどのどん底体験を味わったことがあります。
何もない自分を見つめ、人生に降伏したその瞬間、なんと心の奥に静寂な空間が生まれ、そしてまるで「どこでもドア」が開いたかのような感覚を覚えたのです。
そこから視界が広がり、新しい扉が開くように人生が変わっていきました。
まさに変容の瞬間でした。
大切なのは、どんな体験であっても「これは無駄」「意味がない」と切り捨てないことです。
辛いことも、むかつくことも、裏切られた悲しみも、魂が望んで体験しに来た大切なプロセス。
その出来事を事実として受け入れたとき、私たちの中で「変容」が始まります。
だからこそ、今どんな状況にあっても大丈夫。
あなたが歩んできたすべての体験は、変容への入り口となっています。
さあ、変化を怖れずに変容を迎えにいきましょう。
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